液晶パネルはノートパソコンやワープロの表示装置をはじめ、ゲーム機、パチンコ、ビデオカメラ、カーナビゲーション、産業用機器の表示など、小型のものから大型のものまで、幅広い分野で使用されています。この液晶パネルはそれ自体に発光する機能がありません。そこで、通常パネルの後方から光を与えるバックライトシステムが必要になります。バックライトシステムは、光を発光させる発光素子、その光を液晶表示面全体に均一化させるための導光板、そして発光素子をドライブするための電源で構成されます。現在、発光素子の主流となっているの液晶パネル表示用インバータユニットは、冷陰極管と呼ばれる蛍光管です。発光原理は室内灯に使われる熱陰極管と同じですが、熱陰極管のようにフィラメントを予熱する必要がなく、バルブ端の電極は低い温度のまま点灯させるので冷陰極管と呼ばれます。しかし、この冷陰極管をドライブするためには、約1000~1500Vの交流電圧を発生させる特殊な電源が必要になります。インバータは、この冷陰極管を点灯させるための小型電源であり、液晶表示装置における重要な機能部品の1つとなっています。LCD用インバータについて詳しくはへ。
データシートが付いているインバータであれば、その入出力についてすぐ分かるが、ジャンクや中古部品として入手したインバータはデータシートがついていないものがほとんどである。ここで入力I/Fのピンアサインの判断方法を紹介する。
まずは、VinとGNDを見出す。GNDはメーターで計れば簡単に見つける。Vinも比較的に簡単に見つける。一般的にヒューズと繋がっているピンはVinである。Vinは一般的に5.0Vと12Vの2種がある。12Vのコンテンサが使われているものはVin=5.0Vである。24Vコンテンサが使われているものは入力電圧Vin=12Vである。次は、インバータ作動を制御するON/OFFを機能するピンを見付ける。一般的に三極管に繋がっているピンはON/OFFのピンである。このピンに3.3Vか5.0Vを供給すると、インバータが作動する。Vin、GNDとON/OFF、最低この3本があれば、インバータが作動する。ほかのピンは明るさ調整VbrやGNDなどに使われている。接続しなくても、とりあえずランプを点灯することができる。
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