液晶自作キットに搭載されている制御プログラム(LCDパラメータ、ファームウェア)は、対応プログラマーを利用すれば書き換えができる。シリーズごとに必要な装置や書き換え方法は異なっている。AシリーズとBシリーズの書き換えは、基板に装着されたMCUチップを取り外して対応プログラマー(TOP853等)を利用して直接チップにプログラムファイルを書き込む。BNシリーズやCシリーズ、Dシリーズでは、ISP型書き込み装置(シリアル書き込み装置)を利用する。ご注意:制御プログラムの書き換えは製品の元仕様を変更することを意味し、製品初期不良保証対象外となるので、変更意思を十分に確認した上で進んでください。書き換えられた製品は、当社公式サポート対象外となるのであらかじめご了承ください。ここでは、弊社が取り扱っているシリアル制御プログラム書き込み装置を使って、制御プログラムの書き換え方法を説明する。
1.接続・インストール・設定:
書き込み用ソフトウェアGprobe 4を,ここからダウンロードして、パソコンへインストールする。MS-Windows98/2000/XP対応。
ダンロードしたGprobe 4のアイコン
Gprobe 4のアイコンをクリックするとインストールが開始する。
インストール完了後,ソフトウェアを立ち上げて以下の画面が出てくる
立ち上げたソフトウェアGprobe 4の画面
ソフトウェアインストール完了後、書き込み装置を付属のシリアルケーブルを経由してパソコンのRS-232ポートに接続する。これから,ソフトウェアの設定を行う。まず,ProtocolにSerial1を選ぶ。Speedに115200を選ぶ。正しく接続・設定すれば右下の窓に液晶自作キットの作動状態に関するデータが現れる。
protocolを設定する
speedを設定する
2.液晶自作キットに接続する:
付属の4ピンケーブルを液晶自作キットのメイン基板にあるシリアル書き込み装置接続端子(ISP)に接続する。<b>ご注意:</b>上記4ピンケーブルの内、5Vと書かれているケーブルを基板に5Vと書かれているピンに差し込む。逆となると基板故障の原因となりますのでよく確認してください。
対応端子:
Cシリーズ:メイン基板のCN16端子
Dシリーズ:メイン基板のCN11端子
BNシリーズ:メイン基板のCN3端子
書き込み装置の基板に5Vと書かれるピンを液晶自作キットのメイン基板の5Vピンにあわせて差し込んでください。
書き込み装置を液晶自作キットのメイン基板(例えばBNシリーズ)に接続する
CシリーズのCN16端子に差し込む
DシリーズのCN11端子に差し込む
BNシリーズのCN3端子に差し込む
3.書き換え:
書き換えたい液晶自作キットの信号ケーブルとインバータを基板から外してください。メイン基板の駆動電圧設定は3.3Vもしくは5.0Vに設定されていることを確認してください。上記の確認が完了後、液晶自作キットを通電してOSDキーボードの電源ボタンをONにすると、Gprobe 4の画面に基板に書き込まれた情報が流されてくる。Power Downと表示された場合はOSD制御キーボードの電源ON/OFFボタンをもう一度押してください。
画面の右下の窓にある入力すベースにdebugonと入力し,パソコンのキーボードでEnterキーを1回押したら、Dubugonが入力され、Gprobe 4の画面に表示されることになる。
<コマンドdebugonを入力する
debugonを入力した後,出てきたメッセージ。
書き込みしたい制御プログラムをダンロードページからダンロードして,あらかじめご用意したファイルフォルダに保存してください。解凍後,使える状態になります。それからCommandメニューを開いて,batchを選んでから以下の画面が現れる。fileに書き込みしたいファイルを選ぶ。
制御プログラムを選ぶ
制御プログラムを選んで「開く」を押す
決定後,「OK」を押す
「OK」を押すと,書き込みが開始する。数秒後,下記のようなメッセージが現れる。
制御書き込み進行中
以下のようなメッセージが表示されたら,書き込みが失敗したことを意味する。電源をOFFにして,ハードウェアの再接続からやり直す。同時にパソコン及びソフトウェアの各設定を再確認する。
書き込みエラーメッセージ
4.書き込み完了:
書き込みが正しく行われた後,液晶自作キットの電源をいったんOFFにして,数秒後,再び電源をONにすると,以下のメッセージが表示される。これですべての書き込み作業が完了する。完了後,電源をOFFにして,書き込み装置の接続ケーブルをパソコン本体から外す。制御プログラムが書き込まれた液晶自作キットの動作確認を行ってください。
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